屋根の豆知識

横暖ルーフとはどんな屋根材?特徴やメリット、デメリットを解説

屋根をリフォームする際、ガルバリウム鋼板などの金属屋根を検討される方は多いのではないでしょうか?

その中でも、横暖ルーフは一般的なガルバリウム鋼板の屋根材より耐久性と断熱性、遮熱性に優れたリフォームにおすすめの屋根材です。

ですが、おすすめと言われてもどのような屋根なのか、導入するにあたってメリットやデメリットなどがわからないと施工できませんよね?

そこで今回は、横暖ルーフの屋根材の特徴やメリット・デメリットについて解説します。さらに、どのような人におすすめできるかについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

横暖ルーフは断熱性と耐候性に優れた金属性の屋根材

横暖(よこだん)ルーフとは、断熱材と遮熱鋼板が一体となった耐久性と遮熱性能に優れた屋根材です。住宅建材の大手メーカーであるニチハ株式会社が製造販売する屋根材です。

横暖ルーフで採用している遮熱鋼板は、「塗装高耐食GLめっき鋼板」を使用しています。サビに強いだけでなく、硬質ウレタンフォームを採用することで、高い断熱性能と遮音性能を誇っている高性能な屋根材です。以降の章で詳しい特徴やラインナップについて解説します。

横暖ルーフの特徴

横暖ルーフ

ここでは、横暖ルーフの特徴を5つ解説します。

耐久性に優れている

横暖ルーフで採用されている屋根材は、一般的なガルバリウム鋼板に比べ、約3〜6倍の耐久性があります。これまでのガルバリウム鋼板に2%のマグネシウムを加えることで、鋼板の腐食や酸化を防止する機能が向上するため、サビに強い素材ができるのです。

高い遮熱性と断熱効果

横暖ルーフは遮熱鋼板と断熱材を一体とすることで、他にはない高い遮熱性能と断熱性能を発揮しています。遮熱効果は、表面材に遮熱性塗料を加えることで、紫外線に強い塗膜を形成でき、色あせに強くなり長期間美しい外観を作れます。

さらに、日射による鋼板の温度上昇を抑え、屋内への熱の侵入を軽減させる効果も期待できます。試験結果では、一般的な鋼板に対し、約12℃の温度上昇を抑える結果が出ています。

また、硬質ウレタンフォームを採用した断熱材と合わせることで、屋外からの熱を遮断し、室内の冷暖房効果を逃さずに快適な空間が作れます。

試験結果では、一般的な断熱材のない金属屋根に比べて約25℃、スレート系の屋根とは約22℃の差が出ました。さらに、断熱材ありの金属製とは約5℃の差があり、横暖ルーフは遮熱性と断熱性に優れた屋根材だと証明できます。

安心の長期保証

横暖ルーフは安心と充実の長期保証が特徴です。屋根は建物の一番上にあり、紫外線や雨風、雪など過酷な自然環境にさらされています。一般的に屋根材は約5〜7年程度で表面の塗膜が劣化し、塗り替えなどのメンテナンスが必要とされています。

横暖ルーフの屋根材は、紫外線やサビに強い「フッ素塗装高耐食GLめっき鋼板」を採用し、25〜30年程度の耐久性が保証されています。そのため、赤サビには20年、穴あきには25年と長期の変色や褐色保証が実現できています。

横暖ルーフの種類

ここでは、横暖ルーフの5種類のラインナップがあります。それぞれ解説します。

横暖ルーフα プレミアムS

最上位モデルの横暖ルーフα プレミアムSは、超高耐候の「フッ素樹脂遮熱鋼板」を採用した、高意匠・高気密・高断熱のすべてを兼ね備えた最上位モデルです。

価格は、1平方メートルあたり9,430円で、FブラックS、FブラウンS、FグリーンSと3色のバリエーションがあります。

横暖ルーフ プレミアムS

横暖ルーフ プレミアムSは、横暖ルーフSシリーズの最上位モデルです。

スタンダードモデルの横暖ルーフSの素材に、最上位モデルの「フッ素樹脂遮熱鋼板」を採用し長期保証を実現した耐久性に優れたモデルです。

価格は最上位モデルと同じで、1平方メートルあたり9,430円、全3色のラインナップです。

横暖ルーフαS 窯変

横暖ルーフαS 窯変(ようへん)は、「フッ素樹脂遮熱鋼板」に加え、意匠性を高めた新しいモデルです。茶系色のグラデーション塗装を施し、南欧風スタイルに仕上げているのが特徴です。

価格は、1平方メートルあたり9,640円です。塗装色は全3色で「テラコッタS」「ブリックS」「モダンS」と茶色をメインとしたラインナップです。

▼横暖ルーフαS 窯変の施工実績

横暖ルーフα S

横暖ルーフα Sはスタンダードモデル、横暖ルーフSのジョイント部分の気密性を高めたモデルです。

価格は1平方メートルあたり7,700円です。

横暖ルーフS

横暖ルーフシリーズのスタンダードモデルです。遮熱鋼板と断熱材の一体成形型は変わらず価格を抑えたモデルです。ただし、表面塗装はフッ素樹脂塗装ではなく、ポリエステル塗装となっています。

価格は1平方メートルあたり7,700円です。

横暖ルーフS 1820

横暖ルーフS 1820は、名前のとおり通常の長さ3,030mmから1,820mmへと短くしたコンパクトモデルです。短くすることで狭小地などの狭いところでも取り回しがしやすい特徴があります。

価格は、1平方メートルあたり7,700円です。

横暖ルーフのメリット

メリット

ここでは、横暖ルーフのメリットについて解説します。

費用対効果が高い

横暖ルーフは一般的な屋根材に比べて耐久性が高く、塗り替えや補修が長期間不要です。また、遮熱や断熱性能が高いため、屋根のメンテナンス費用や光熱費の削減にも期待できます。

ただし、メンテナンスは忘れずに行う必要があります。適切なメンテナンスを怠ると、屋根材本来の機能を発揮できないだけでなく、建物そのものの寿命を縮めることになります。

メンテナンスについては、日常点検は年1回、定期点検は5年に一度を目安に行うことで屋根の美観や機能などをよりよい状態に保つことができるでしょう。

メンテナンススケジュールの参考としては、以下の「金属製屋根材(センタールーフ)のメンテナンススケジュール・コスト」を参考にしていただくとわかりやすいでしょう。

▷参考サイト:金属製屋根材(センタールーフ)のメンテナンススケジュール・コスト

充実の保証体制

横暖ルーフは、保証体制が充実しているのもメリットのひとつです。

塗装の変色や褐色に関しては20年、赤サビや穴あきについては20〜25年の長期保証です。

また、塩害が心配される沿岸部でも沿岸から500mまでを保証対象としているため、幅広い地域でも安心して設置できます。

幅広い施工に対応

横暖ルーフは、既存の屋根を剥がして新しい屋根材を施工する「葺き替え工法」にも、既存の屋根の上に新しい屋根材を施工する「カバー工法」どちらにもおすすめできる屋根材です。

施工方法もニチハ独自の本体形状により、本体同士の結合において、左右ジョイント部が差し込み形状となっているため簡単に取り付けることが可能です。屋根材と断熱材が一体となっている構造のため、別工程で断熱材を敷き詰める必要がないため、施工性にも優れています。

暖ルーフのデメリット

デメリット

ここでは、横暖ルーフのデメリットについて解説します。

初期費用が高い

横暖ルーフは、一般的な屋根材に比べて高い価格設定になっています。

横暖ルーフの価格設定は約7,000〜10,000円になっているのに対し、金属製屋根材で5,000円台からあることを踏まえると高価な屋根材といえます。

しかし、高い耐久性や断熱性からメンテナンス性を考えると、長期的に見てコストパフォーマンスは高い製品ともいえます。

勾配がない屋根には施工できない

横暖ルーフの施工には条件があります。施工可能とする勾配が2.5寸以上となっており、陸屋根など傾斜の低い屋根には設置できないため注意が必要です。

横暖ルーフがおすすめな人

横暖ルーフは、以下の条件を満たす人にはおすすめできる屋根材といえます。

安定した品質を期待する人

横暖ルーフは、「塗装高耐食GLめっき鋼板」を採用し、サビに強い高い耐候性能を発揮するだけでなく、赤さびや穴あきにも20〜25年の長期保証と、サポート体制も充実しているため安定した品質を期待する人にはおすすめできる屋根材です。

コストパフォーマンスに優れた屋根材を希望する人

横暖ルーフは、高価な屋根材で初期費用は高くなります。ただし、フッ素樹脂遮熱鋼板によって塗装や補修などのメンテナンスが長期不要で長寿命の屋根材です。

また、遮熱性と断熱性にも優れているため、エアコンなどの使用量も抑えることにもつながり、光熱費の削減もできます。コストパフォーマンスに優れた屋根材を希望する人にはぴったりな屋根材といえるでしょう。

▼横暖ルーフはこちらの記事でも紹介しております。


▼横暖ルーフを使った施工実績


横暖ルーフをお考えの人はR-prime(アールプライム)へ

横暖ルーフは塗装高耐食GLめっき鋼板を使用することで、通常のガルバリウム鋼板をさらに耐久性を強化させ、これまでよりもサビに強い金属屋根になっています。さらに断熱材と一体成形することで断熱性にも優れた屋根材といえます。

一方で、高性能がゆえに導入費用が高いことや、設置できる屋根の勾配に制限があることがデメリットです。しかし、紫外線や雨風などの耐候性を高めることで、長寿命の屋根となります。

また、再塗装や葺き替えなどの補修工事を定期的にする必要がなくなるため、言い換えればコストパフォーマンスに優れた屋根材であるともいえます。

屋根のリフォームは費用が高額になりがちな工事です。今回ご紹介した横暖ルーフの特徴やメリット・デメリットを踏まえて、ご自宅の屋根の状態を判断し、自分に合った屋根材を選ぶことが大切です。

私たちR-primeは屋根修理・雨漏り修理を得意としています。職人直営店のため、工事と直接関係のない経費がかかりません。

適正価格でお問い合わせから施工、アフターフォローまで一貫対応し、安定した品質をお約束いたします。横浜で横暖ルーフを検討されている方は、ぜひ一度R-prime(アールプライム)へご相談ください。

R-prime代表 栗田元気
R-prime代表 栗田元気
横浜市の屋根修理・雨漏り修理はR-primeにお任せください!お客様のご要望やライフプランに合わせた屋根修理・屋根工事をご提案させていただきます。
職人直営店ですので、お問い合わせから施工、アフターフォローまで自社職人が責任を持って対応いたします!

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