屋根の豆知識

工場などで使われる大波スレート屋根のメンテナンス方法

大波スレート屋根は、一般的に工場や倉庫などの建物の屋根として多く使われている種類です。

耐久性や経済性が評価されていますが、定期的なメンテナンスが欠かせません。

この記事では、工場や倉庫などで使われる大波スレート屋根のメンテナンス方法について、ご紹介します。

大波スレート屋根の特徴や、メンテナンスを怠ることで起こり得るリスクについてもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

大波スレート屋根とは

大波スレート屋根は、波型スレート屋根という屋根の種類の一つです。

波の大きさによって呼び方が異なり、工場や倉庫、店舗など大きな建物の屋根としてよく使用されます。

波が大きいものは「大波スレート」と呼ばれ、波の幅が130mm、高さが38mmと定められており、工場や倉庫、店舗など大きな建物の屋根として使われるだけでなく、外壁にも使うことができるものが多いです。

一方、波が小さいものについては「小波スレート」と呼ばれ、波の幅は63.5mm、高さは18mmに定められており、大波スレートより強度が低いものも多く、主に外壁専用として使われることが多いです。

大波スレートの特徴

ここからは、大波スレートを始めとする波型スレート屋根の特徴についてご紹介していきます。

波型スレート屋根には、以下のような特徴があります。

・耐久性・耐火性に優れている

・遮音性が高い

・他の建材より安価で購入できる

・古いものはアスベストが含まれている

順番に見ていきましょう。

耐久性・耐火性に優れている

波形スレート屋根の耐用年数は20~30年ほどといわれており、他の屋根材と比べると比較的長いのが特徴です。

さらに、経年劣化による材質の変化が少なく、法廷不燃材料の認定を受けているため、耐久性や耐火性に優れています。

ただし、波形スレートを固定しているフックボルトなどの部品は金属製であるため、錆による劣化に注意が必要です。

波形スレート自体は耐用年数が長く長寿命ですが、フックボルトなどの部品は耐用年数が短いため、10年に1度のメンテナンスを行う必要があるでしょう。

【法廷不燃材料とは】

通常の火災による加熱が加えられた場合に、加熱開始後10分間に「第108条2各号(建築物の外部の仕上げに用いるものにあっては、同条第一号及び第二号)に掲げる要件を満たしているもの」として、国土交通大臣が定めたものまたは、国土交通大臣の認定を受けた材料のことをいいます。

遮音性が高い

波形スレート屋根のもう一つの特徴として、遮音性が高いことが挙げられます。

雨などによる外部からの音が遮られることはもちろん、内部からの音が外部に漏れることも少ないため、近隣へ配慮することができます。

そのため、音漏れが多く遮音性の低い「トタン屋根」の建物をメンテナンスのタイミングで波形スレート屋根に改修されるケースも少なくありません。

他の建材より安価で購入できる

波形スレート屋根は、建材として優れているだけでなく、他の建材よりも低価格で購入できるといった特徴もあります。

また、施工方法がシンプルなため工事費用を抑えることもできます。

さらに、天候や環境などによって屋根に穴が空いてしまったり、ひび割れが起こった場合でも、劣化や損傷のある一部のみの張り替えや交換が行えるため、メンテナンス費用を抑えることが可能です。

古いものはアスベストが含まれている

建材として優れた特徴の多い波形スレート屋根ですが、2004年以前に製造されたものについては、アスベストが含まれている可能性があり、注意が必要です。

波形スレート屋根に使われているアスベストは「レベル3」と比較的安全ではありますが、メンテナンスや改修工事の内容によっては、アスベストが周囲に飛散してしまう恐れがあります。

そのため、アスベストが含まれた波形スレート屋根をメンテナンスや改修、解体する際には、防塵マスクを着用して湿式作業を行うなど、厳重な管理が必要です。

なお、アスベストの有無については、建築物の設計図や仕様書から建築時期を確認することで判断できます。

大波スレートのメンテナンス方法

耐用年数が長い大波スレートですが、強度があり耐久性にすぐれているとはいえ、メンテナンスを怠ると劣化が進みもろくなってしまいます。

ここからは、大波スレートで行われるメンテナンスについて、ご紹介していきます。

大波スレートをはじめ、波形スレート屋根のメンテナンスは、以下のような方法が行われます。

・部分的な補修

・屋根塗装

・屋根カバー工法

・屋根葺き替え

順番に見ていきましょう。

部分的な補修

大波スレートの劣化は見られなくても、屋根を固定しているフックボルトなどの金属部分の劣化が見られる場合に行われる補修です。

雨などの影響で固定している金属部分に錆が生じると、固定力が下がります。

固定力が下がると雨漏りが起こりやすくなったり、強風などにより固定が外れ屋根材が飛散するといった危険性が高まります。

金属部分の劣化が見られる場合には、新品に交換する、錆転換処理を使い錆除去やサビ止めを行うなど、メンテナンスが必要です。

また、部分的なスレートの割れなどが見られる場合には、補修材を使って修理することもできます。

屋根塗装

屋根塗装を行う方法もあります。

耐久性の高い波形スレート屋根ですが、屋根塗装を行うことで表面をコーティングし、紫外線や雨水などの悪影響からスレートの表面を守ることができます。

屋根塗装を行う際には、塗装前に汚れなどの除去を目的として高圧洗浄を行います。

しかし、2004年以前に建築された建物の場合、アスベストを含んだ大波スレートが使われている可能性が高いため、アスベストを含む大波スレートに高圧洗浄を行うと、アスベストが飛散する恐れがあります。

そのため、アスベストを含む大波スレート屋根に対しては、高圧洗浄は行わずに塗装が可能な専用の塗料が使われます。

カバー工法

波形スレート屋根の劣化や老朽化が進んでいる場合や全面的な張り替え、改修を検討している場合は、カバー工法が採用されることも少なくありません。

カバー工法は、既存の屋根の上から新しく屋根を被せるため、解体工事が不要になるほか、既存の屋根材の処分費用もかかりません。そのため、工事費用を低く抑えることができます。

特にアスベストを含んだスレート屋根の場合、廃棄処分費が高額になるため、カバー工法を採用するケースが多いです。

ただし、カバー工法の場合、屋根が二重になり重量が増してしまうため、可能な限り軽い屋根材を使うことが望ましいといえるでしょう。

屋根葺き替え

既存の屋根をすべて撤去したうえで、新しい屋根を作り直す方法です。

この方法は、他のメンテナンス方法と比べると、工期が長く費用も高額になります。

しかし、新たに作り直すため、他のメンテナンス方法よりも耐用年数が長くなるといった利点もあります。

大波スレートの劣化を放置するのは危険

耐久性が高い大波スレート屋根ですが、劣化している状態を放置しておくのはとても危険です。

スレートの劣化が進みもろくなってくると、強度が低下するため、点検などの際に踏み抜き転落事故が起こるリスクが高まります。

実際にこのような事故は年に数十件発生しており、どこでも起こり得る事故です。さらに、スレートの劣化は表面的に分かりにくいという点も事故原因の一つとして挙げられます。

耐久性が高くても、時間と共に劣化するため、必要に応じて定期的なメンテナンスを行うことが重要です。

まとめ

大波スレート屋根は工場や倉庫、店舗などで使われていることが多く、耐久に優れた屋根材です。

他の屋根材と比べると耐用年数も長いという特徴もありますが、必要に応じて定期的なメンテナンスを行う必要があります。

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