屋根の豆知識

増築部分のつなぎ目に隠れた雨漏り原因と対策

ライフスタイルが変化するなかで、増築して部屋を広くしたい、快適な空間を確保したいとリフォームを考えている方も多いのではないでしょうか。

広く快適に暮らせる一方で、増築部分はリフォームとしては難易度が高い工事になり、雨漏りする例も珍しくありません。

そこで今回は、増築部分のつなぎ目に隠された雨漏りの原因について解説します。さらに、雨漏りした場合の応急処置や対策方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

増築部分のつなぎ目に隠れた雨漏りの原因

ここでは、増築部分のつなぎ目に隠れた雨漏りの原因について解説します。原因は主に以下の4点です。

・施工不良
・設計ミス
・施工中の不注意
・経年劣化

それぞれ解説します。

施工不良

1つ目は施工不良です。適切な防水処理がされていないことで雨漏りを引き起こします。一般的な建物は増築を前提に作られていません。そのため、既存部分と増築部分のつなぎ目に対して、適切な施工や防水処理をしなければ雨漏りにつながります。

設計ミス

2つ目は設計ミスによるものです。既存部分と増築部分の傾斜や雨水が滞留しやすい場所などを考え、正しく設計しなければいけません。つなぎ目の長さや厚さなどが正しく計算されていないと雨漏りにつながる可能性があります。

施工中の不注意

3つ目は施工中の不注意です。たとえば、増築中の屋根材の破損や、防水層の破損などが挙げられます。気づいた際に適切な処置がされなければ、雨漏りにつながる場合もあります。

経年劣化によるもの

最後は経年劣化によるものです。施工時は正しく取り付けされていても、メンテナンスを怠れば劣化し、雨漏りにつながるでしょう。屋根や外壁は常に紫外線や雨風にさらされています。耐用年数はあくまで目安であり、環境によっては劣化が早まる可能性もあります。

増築部分から雨漏りを防ぐにはしっかりした調査が必要

増築部分からの雨漏りを防ぐには、原因を特定し早急な対策が必要です。ここでは、雨漏りの原因を特定するための調査方法について解説します。調査の流れとしては、以下になります。

・現地調査をする
・情報解析をする
・シミュレーションを行う
・調査結果の報告を行う

それぞれ解説します。

現地調査をする

現地調査をするのは雨漏り修理専門業者です。実際に雨漏りが起きている増築部分やつなぎ目などの周辺を確認します。外観だけでなく、内部の構造や結露がないか、水滴や湿度など詳しく確認し、ドローンなども使用し写真撮影を行います。

情報解析をする

目視での確認や撮影した写真をもとに、雨漏りの原因を解析します。ドローンや高解像度のカメラを使用することで、高所や肉眼では確認しづらい部分も詳細に確認できます。

シミュレーションを行う

目視や写真での解析をもとに、実際に水の流れをシミュレーションします。シミュレーションに関しては、実際に水をかけて調査を行う散水調査や、サーモグラフィを使った赤外線調査なども併せて行うこともあります。

調査結果の報告を行う

調査結果を依頼主へ報告します。報告書では雨漏りの原因や発生箇所、損害の程度をお伝えします。このとき業者から、今後の対応や修理方法について提案があるはずです。お客様の予算や都合に合わせて、具体的な修理やスケジュールを決定します。

雨漏りしやすい増築箇所

増築した際に雨漏りしやすい箇所は「つなぎ目」部分です。どの建築物もそうですが、設計段階では増築することは考えられていません。最初から増築を考えて設計する場合は別です。

つなぎ目部分は隙間ができやすく、雨水の浸入が高くなります。接続部分の防水処理をしっかりしないと雨漏りにつながります。既存の壁と増設部分のつなぎ目や、窓やドアを新設する際のつなぎ目などは、構造上隙間ができやすいため、高度な技術が要求されます。

増築部分から雨漏りした場合の応急処置

ここでは、増築部分から雨漏りした場合の応急処置について解説します。応急処置後は、早急に雨漏り専門業者へ調査・修理を依頼することをおすすめします。

バケツで雨水を受け止める

増築部分の天井から雨漏りしている場合は、バケツで受け止めるようにしましょう。天井から落ちてくる付近に家具や家電がある場合は、濡れないように場所を移すか、動かせない場合はブルーシートなどをかぶせて濡れないようにしておきましょう。

家電の場合は濡れてしまうと、故障や火災につながる場合もあるため、濡らさないように気を付けましょう。

雑巾やタオルで雨水を吸い取る

増築部分の壁や床など、手が届く範囲は雑巾やタオルで拭き取るようにしましょう。雨水を拭き取らず放っておくと、カビが生えたり、壁紙がはがれてしまうこともあるため、早急に拭き取ることが大切です。

雨の日などに、常ににじみ出てくる場合は、ある程度の枚数の雑巾やタオルを置いたり、吸水シートを使いながら対応しましょう。

ブルーシートでおおう

ブルーシートも手の届く範囲になりますが、かぶせるだけなので有効です。外壁などから雨水が浸入している場合は、防水テープなどを使用して貼り付けておくようにしましょう。

屋根など高所の場合は、ご自身で行わず業者へ依頼するようにしてください。高所での作業は危険をともないます。プロでも転落事故が起きている危険な作業です。高所作業は必ず専門業者へ依頼するようにしてください。

増築部分のつなぎ目から発生した雨漏りの対策方法

ここでは、増築部分のつなぎ目から発生した雨漏りの対策方法について解説します。

業者が検査をする場合は必ず立ち会う

業者が検査する場合は必ず立ち会うようにし、事前に雨漏りしている箇所の把握や、写真を撮って証拠をそろえるようにしましょう。

立ち会わず任せてしまうと、業者の中には、経年劣化による雨漏りだと話をすり替えたり、
大した調査をせずに自分たちの施工ミスと認めないケースもあります。写真を撮って証拠を残すことや、立ち会うことで少しでもトラブルを回避できます。

業者の保証制度を確認・活用する

雨漏り修理を依頼する際は、業者の雨漏りに対する保証があるのか、どこまでの範囲なのかを事前にしっかりと確認しておくようにしましょう。

優良な業者は、工事後の不具合には無償で対応したり、工事後に雨漏りが発生していないか定期的に様子を確認・点検したりしてくれます。アフターフォローがしっかりとしている業者を選ぶようにしましょう。

雨漏り修理実績の豊富な業者へ依頼する

雨漏りはプロでも原因を特定するのが難しい症状です。雨漏りは発生箇所と原因を確実に特定し、適切な修理をしなければいけません。
雨漏り修理を専門としていない業者へ依頼すると、解決するどころか、見当違いの修理をされ、修理しても雨漏りが直らないといったことも起こり得ます。

雨漏り修理は、実績が豊富な業者や、雨漏り診断士などの資格を持った業者へ依頼することをおすすめします。現在では、ホームページで実績を公開したり、口コミで業者の評判を確認できますので、事前によくリサーチしておきましょう。

増築部分から雨漏りした際の注意点

ここでは、増築部分から雨漏りした際の注意点について解説します。

増築は住宅瑕疵担保責任保険の保証外

気をつけなければいけないのは、増築の場合、住宅瑕疵担保責任保険は保証外です。住宅瑕疵担保責任保険は、新築時に建てられた部分のみです。

増築に関しては、雨漏りに関しても保険を使うことはできません。増築に関しては、後述しますが、リフォーム瑕疵保険や業者独自の保証に頼るしかありません。

リフォーム瑕疵保険はすべての業者が加入しているとは限らない

増築に関しては、リフォーム瑕疵保険が使える場合があります。リフォーム瑕疵保険は、リフォーム時の検査と保証がセットになった保険制度です。

リフォーム後に、工事に欠陥が見つかった場合には、施工業者に補修費用の保険金が支給され、無償で補修工事ができます。施工業者が倒産などで工事ができなかった場合は、発注者に保険金が支払われます。

ただし、リフォーム瑕疵保険はすべての業者が加入しているわけではありません。保険の加入は任意のため、施工前にリフォーム瑕疵保険に加入しているかを確認しておきましょう。

また、リフォーム瑕疵保険は、「増築工事特約」のオプションを付けることで、増築工事のみを実施する場合でも保険契約を締結することができます。

参考:株式会社日本住宅保証検査機構 リフォームかし保険 増築特約

まとめ:増築部分の雨漏り修理はR-primeへ!

増築部分の雨漏りの原因の多くは、業者の施工不良や設計ミス、施工中の不注意が挙げられます。年数が経てば経年劣化による雨漏りも発生します。

増築はリフォーム工事の中でも高度な技術を要し、しっかりとした防水対策をしなければ雨漏りにつながります。

増築部分から雨漏りが発生した場合は、住宅瑕疵担保責任保険は使えません。リフォーム瑕疵保険が使える場合もありますが、業者側の加入は任意のため、事前に加入しているか確認する必要があります。

雨漏り修理をする際は、雨漏り修理の実績が豊富な業者や、雨漏り診断士などの資格を有している、保証体制がしっかりしている業者を選ぶようにしましょう。

R-primeのアフターフォローは、工事完了から数か月後に、不具合など問題がないかを定期的にお伺いしております。初めて雨漏りの依頼をいただく場合でも、ご相談や現地調査、お見積りは無料で行っております。お気軽にお問い合わせください。

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