屋根の豆知識

屋根材FSストーンとは?メリットやデメリット・メンテナンス方法を解説

FSストーン
(出典:福泉工業株式会社公式サイト

「FSストーン」という屋根材をご存知でしょうか?

FSストーンは、福泉工業株式会社が製造販売する、ガルバリウム鋼板に天然石のストーンチップを焼き付けた金属製の屋根材です。

FSストーンは、耐久性と耐食性に優れており、外観は凹凸によって、立体感のある外観が特徴です。

今回は、FSストーンがどのような屋根材なのかについて詳しく解説します。さらに、メリットやデメリット、メンテナンス方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

屋根材FSストーンとは?


(出典:福泉工業株式会社公式サイト

屋根材FS(エフエス)ストーンは、福泉(ふくいずみ)工業が製造販売する金属製の屋根材です。FSストーンは、ガルバリウム鋼板を使用した素材に、ストーンチップと呼ばれる天然石を吹き付けた屋根材です。

福泉工業は、大阪市にある創業58年の屋根材、外壁材などの建築産業資材の製造販売をはじめ、印刷や包装資材、雨具などの製造販売も行っている企業です。

FSストーンの特徴

FSストーンは、優れた耐久性・耐食性と軽量であることが特徴です。FSストーンの素材の鋼板はコルゲーション構造になっています。コルゲーションとは、凹凸(おうとつ)のことをいいます。

FSストーンの凹凸は、他社よりも深く織り込むことで高い強度を保つことができます。この強度により、施工中や施工後などのメンテナンス時に踏み込んでも凹むことなく安定しているのが特徴です。

また、一般的なガルバリウム鋼板に比べて、0.02mmほど薄く、軽く設計されています。コルゲーション構造により高い強度を保っているだけでなく、薄く軽くすることで、加工時の切断や運搬などもしやすくなり、施工時の効率化や建物への負担も抑えることができています。

FSストーンの種類

FSストーンのラインナップは「スペクトルブラック」と「アンティークブラウン」の2種類です。外観はスクエア型の凹凸により、瓦屋根のような立体感のあるデザインが特徴です。

「スペクトルブラック」は、上品な雰囲気で和・洋どちらにもマッチする落ち着いた色合いです。

「アンティークブラウン」は、生活に溶け込むような茶色で、暖かみのある色合いです。2色とも落ち着いた色合いで、外観にモダンな印象を与えます。

屋根材FSストーンのメリット

メリット

ここでは、屋根材FSストーンのメリットについて解説します。

耐久性・耐食性に優れている

FSストーンは耐久性や耐食性に優れており、耐用年数は30〜50年程度とほかの屋根材に比べて長いことも特徴です。スレート屋根では10〜20年程度、一般的なガルバリウム鋼板は25〜30年程度です。

FSストーンは同じガルバリウム鋼板ですが、耐用年数は少し長くなります。ガルバリウム鋼板の表面にストーンチップで仕上げているため、傷がつきにくく、サビや紫外線にも強い特徴があるためです。

そうした耐久性があるため、メーカーは材質の品質には30年の保証、美観保証は10年と長期保証を設定しています。

塗装メンテナンスが不要

FSストーンは、塗装が必要ない屋根材です。一般的な屋根材は防水機能のために塗装をして保護しますが、天然石のストーンチップを焼き付けているため、塗装が必要なく色あせもしにくいです。

メーカーの10年の美観保証があるように、長い間美しい外観を維持できるため、塗り替え作業が必要なく、塗装メンテナンス費用も抑えられるのです。

雪止めが不要

FSストーンは雪止めが不要な構造になっています。雪止めは、落雪防止のために設置されます。雪止めがないと、隣の家と距離が近い場合、隣の敷地内に雪が落ちてしまいます。敷地内のカーポートや車などを落雪で破壊してしまい、トラブルになる可能性があります。

FSストーンにコーティングされた石粒の凹凸が雪を滑りにくくさせるため、しっかりと屋根全体で支えます。雪止めは屋根に出っ張りを作ってしまうため、見た目にもよくはありません。雪止め不要は設置コストを抑えるだけでなく、意匠性も高めます。

 耐震性に優れている

FSストーンの特徴でも軽量であることはお伝えしましたが、屋根が軽いことは耐震性には非常に有利となります。FSストーンの重さは、粘土瓦の1/8、スレート瓦の1/3に比べて非常に軽量です。

住宅全体の重量バランスは屋根でコントロールするため、屋根が軽くなると重心が低くなるため、地震の揺れに強くなります。

遮音性に優れている

屋根表面にコーティングされたストーンチップは、雨音を小さくする効果があります。一般的な金属屋根は金属の素材がむき出しとなるため、音が反響しやすく雨音がうるさく感じます。

ストーンチップの天然石は音を吸収する働きがあるため、室内への雨音を抑えてくれます。雨音だけでなく、騒音や雑音なども抑えるため、より静かで快適に過ごせるでしょう。

インターロッキング構造で強風に強い

FSストーンは、下地材と屋根材を専用のビスで固定するインターロッキング工法を採用しています。インターロッキング工法は、下地材と屋根材をビスで固定し、さらに屋根材同士もビスでしっかりと固定するため、屋根がはがれにくくなり強風にも負けない屋根になります。

カバー工法に適している

FSストーンは、屋根材自体が軽量なため、カバー工法などのリフォームにも適しています。カバー工法は、すでにある屋根材の上から被せる工事のことです。

カバー工法はアスベストを含んだスレート屋根のコロニアルや、かわらUなどの屋根材にも工事が可能です。カバー工法で行うことで、廃材も出ずに撤去費用も発生しません。

特にアスベストを含んだ屋根材は、特別管理産業廃棄物「廃石綿等」として処分する必要があり、撤去費用も高額です。そういった点でもカバー工法はコスト面で有利です。

屋根材FSストーンのデメリット

デメリット

ここでは、屋根材FSストーンのデメリットについて解説します。

コーティングの天然石ストーンチップがはがれ落ちることがある

FSストーンの屋根にコーティングされたストーンチップがはがれ落ちることもあります。ストーンチップは工場出荷時に約30%多く接着されています。これは、運搬時や施工時の際にはがれ落ちたとしても、100%の耐久性を確保するためです。

仮に運搬時や施工時にはがれ落ちなかったとしても、時間が経ってくると多く接着されたストーンチップがはがれ落ち、雨樋や庭などに落ち、詰まりや掃除の手間となる可能性があります。

断熱効果はあまり期待できない

ストーンチップの天然石は熱伝導率を下げる効果がありますが、断熱材が入っていないため、そこまでの断熱効果はあまり期待できないでしょう。

断熱効果を重視するのであれば、同社の断熱材と一体型のシルキーG2やCRESPA(クレスパ)ルーフを採用するのがよいでしょう。シルキーG2やCRESPAルーフは、完全ノンフロンの硬質ウレタンフォームを使用しているため、高い断熱効果が期待できます。

工事費用が高い

FSストーンはスレート屋根などに比べると初期導入費用は高くなります。価格は1枚あたり4,195円で、1平方メートルあたり約9,000円です。一般的にスレートは5,000円程度から施工できるため1.8倍ほど高くなります。

ですが、スレート屋根に比べて耐久性があるため、メンテナンス頻度のことを考えるとコストパフォーマンスには優れています。予算やいつまで家に住むかなどをよく比較検討してみることをおすすめします。

屋根材FSストーンのメンテナンス方法

ここでは、屋根材FSストーンのメンテナンス方法について解説します。

カバー工法

FSストーンは、カバー工法に最適です。アスベストを含んだ屋根材にも施工可能です。カバー工法は、すでにある屋根材の上からカバーする(覆う)工事のため、解体撤去にかかる費用を抑えることができます。また、廃材も出ないため環境に配慮した工法でもあります。

工事費用は、使用する屋根材にもよりますが、1平方メートルあたり9,000円〜12,000円です。工事期間は5日程度をみておくとよいでしょう。

葺き替え工事

葺き替え(ふきかえ)工事は、すでにある屋根材を一度すべて撤去してから、新しい屋根材を施工する工事方法です。

現在の屋根を一度、すべて解体する必要があるため、撤去費用や解体費用がかかる分、カバー工法よりも工事費用は高くなります。

また、アスベストが使われている屋根の場合は、上記金額にプラス1,500円(1平方メートル)程度かかります。

工事費用は、同じく使用する屋根材にもよりますが、1平方メートルあたり1,200円〜3,000円です。工事期間は7〜10日程度で、撤去作業が発生するため、カバー工法よりも2〜3日程度長くなります。

屋根材FSストーンのご用命はR-primeまで!

福泉工業のFSストーンは、耐久性・耐食性に優れ、一般的なガルバリウム鋼板に比べて、0.02mmほど薄く、軽く設計されていることが特徴です。

コルゲーションと呼ばれる凹凸(おうとつ)構造になっており、他社よりも深く織り込むことで高い強度を実現しています。

FSストーンは、軽量で耐震性にも優れているだけでなく、天然石ストーンチップの効果から、塗装メンテナンスも不要です。ストーンチップは、雪止めの効果もあり、積雪の多い地域にもおすすめです。

デメリットとしては、コーティングされたストーンチップがはがれ落ちてくることもあるため、掃除の手間が増える可能性もあります。また、1平方メートルあたりの価格が約9,000円とスレート屋根などに比べると導入コストは高くなりますので、今後のメンテナンス費用も含めて考える必要があります。

R-prime(アールプライム)でも、FSストーンの施工は可能です。ご相談やお見積りは無料で承りますので、ぜひ一度ご相談ください。

R-prime代表 栗田元気
R-prime代表 栗田元気
横浜市の屋根修理・雨漏り修理はR-primeにお任せください!お客様のご要望やライフプランに合わせた屋根修理・屋根工事をご提案させていただきます。
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