天窓の雨漏り原因と対処法、業者選びのポイント
「天窓からの雨漏りは何が原因?」
「どう対処したらよいの?」
このようにお困りではありませんか?
天窓は部屋が明るくなったり、換気ができたりといったメリットがあります。しかし、屋根に設置されているため、常に紫外線の影響や雨風にさらされています。メンテナンスを怠れば雨漏りにつながるリスクもあるのです。
そこで今回は、天窓の雨漏りの原因と対処法について解説します。加えて、雨漏りを依頼する業者選びのポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
天窓の雨漏りの原因
ここでは、天窓から雨漏りする原因について解説します。天窓から雨漏りする原因は、主に以下の6つが考えられます。
・天窓本体の劣化
・窓枠のゆがみや腐食
・シーリング材やゴムパッキンの劣化
・防水シート、板金の劣化
・落ち葉やゴミなどの詰まり
・施工不良
それぞれ解説します。
天窓本体の劣化
天窓からの雨漏りは、天窓本体の劣化によって起こることがあります。天窓自体は、基本的にはガラスでできているため、割れやひびが起こります。
ひび割れの原因としては、飛来物による割れや外と室内の気温差による膨張でひびが入ることもあります。割れるとすぐに気付けますが、ひび割れはなかなか気付けずに、いつの間にか雨漏りしていたということもあります。
一度割れやひびが入ってしまうと、ガラスのみの交換も可能ではありますが、基本的には枠ごとの交換となります。
窓枠のゆがみや腐食
窓枠のゆがみや腐食によって、隙間から雨水が浸入し雨漏りにつながります。天窓の枠が木製でできているものもあり、経年劣化によって木材に雨水が染み込み腐食してきます。ゆがみや腐食が起きた場合は、天窓自体の交換がおすすめです。
シーリング材やゴムパッキンの劣化
シーリング材やゴムパッキンの劣化は、天窓で雨漏りを引き起こすもっとも多い原因のひとつです。シーリング材やゴムパッキンは、常に紫外線や雨風の影響を受けています。
紫外線や雨風の影響を受けることで、ゴムが膨張と伸縮を繰り返し劣化します。劣化したシーリングやゴムパッキンは硬くなりひび割れを起こします。ひび割れた隙間から雨漏りにつながるのです。
軽度の劣化であれば、シーリング材の打ち直しやゴムパッキンの交換で補修はできますが、設置から年数が経っているようであれば、天窓全体を点検し、ほかも劣化しているようであれば天窓の交換をおすすめします。
防水シート・板金の劣化
天窓は屋根に穴を開けて設置します。設置した隙間から雨水が入り込まないように防水シートを使って防いでいます。また、エプロンと呼ばれる板金を設置し、雨水が屋根に落ちるような構造になっているのです。
防水シートも経年劣化によって破れてしまうことがあります。板金も金属製のため、サビによる穴あきが発生し、雨漏りにつながります。
防水シートや板金を交換する際は、周辺の屋根材を一度取り外し、防水シートや下地材の補修や補強を行います。
落ち葉やゴミなどの詰まり
天窓を設置する際は、屋根材との間に隙間が発生します。その隙間に落ち葉やゴミが詰まることで、雨水が上手く排出できずに、溜まった雨水が板金内部に入り込み雨漏りにつながることもあります。
落ち葉やゴミが溜まる程度ではすぐには雨漏りは起きませんが、詰まりが繰り返されることで、雨水が溜まりやすくなります。定期的な清掃が必要となりますが、屋根の上での作業のため、ご自身では行わず屋根修理の専門業者へ依頼することをおすすめします。
施工不良
最後は、業者の施工不良です。天窓を取り付ける際、防水シートや板金の設置の仕方が悪かったり、天窓の取り付け方が悪かったりすると、隙間から雨漏りが発生することもあります。
リフォームで天窓を取り付ける際に起こりやすい不具合です。既存部分と天窓の防水処理をしっかりしないと雨漏りにつながるため、経験と技術が必要な作業です。作業に慣れていない人や施工実績がない業者が行うと、不具合が起きやすくなります。
天窓からの雨漏りの症状
ここでは、天窓からの雨漏りと思われる症状について解説します。雨漏りの症状を知っておくことで、被害を最小限にできます。
雨が降ると天窓付近から雨水が落ちる
雨が降っているときに、天窓付近から雨水が落ちてくるようであれば、ゴムパッキンの劣化が考えられます。天窓周辺の天井に雨染みやカビが広がっていなければ、ゴムパッキンの補修で修理が可能です。
落ちてくる雨水は、修理するまではバケツを置いて床に染み込まないようにしましょう。周辺に家具や家電があれば、場所を移動させておくことをおすすめします。家具に雨水が当たると木材の腐食につながり、家電は故障や漏電につながります。
天井やクロスの雨染み・黒ずみ
天井や周辺のクロスに、雨染みや黒ずみができているようであれば、雨漏りしている可能性が高いです。天窓周辺にゴミが溜まってうまく排水できずに雨水が浸入してきているか、防水シートや板金の劣化が考えられます。
雨染みや黒ずみを放置すると、クロスのはがれにつながります。カビも発生しやすくなり、せきなどのアレルギー症状を引き起こすこともあるため、早めに補修をするようにしましょう。
クロスのはがれ・下地材の腐食
クロスのはがれが見られるようであれば、雨漏りが進行している状況も考えられます。クロスのはがれは、すでに下地材にまで雨水が入り込んでしまっており、腐食している可能性が高いです。
補修の際は、一度天窓を撤去し、防水シートや下地材も含めて点検しなくてはいけません。腐食による交換が必要となれば、費用も高額となり、工事期間もかかってしまいます。
天窓の耐用年数とメンテナンス時期
天窓の耐用年数は20〜30年とされています。20年を過ぎると、さまざまな劣化症状が現れてきます。天窓を設置するメリットは、壁窓の約3倍もの採光を取り込めることや、風通しをよくするといった効果があることです。
しかし、天窓は屋根に設置されるため、雨風の影響を受けやすく、雨漏りしやすいデメリットもあります。
天窓を設置するために必要な防水シートやシーリング材、ゴムパッキンは10年程度経過すると劣化してくるため、10年程度をひとつの点検目安、20年以上は天窓交換の目安と考えてよいでしょう。
雨が多い地域などは、上記の年数よりも早く劣化する場合もあるため、お住いの環境によって判断するようにしましょう。判断が難しい場合は、天窓を取り付けて施工店に確認すると確実です。
天窓の雨漏りの対処方法
ここでは、天窓から雨漏りした際の対処法について解説します。
定期的な点検・清掃
天窓からの雨漏りを防ぐためには、日々の点検が大切です。ご自身でできる点検方法としては、以下のとおりです。
・窓枠周辺にカビやシミがないか
・窓ガラスがひび割れしていないか
・天窓の開閉は正常か
風の強い日や台風のあとは、飛来物が飛んでくる可能性も高いため、異常がないかをチェックしておきましょう。天窓が開閉タイプであれば、開閉が上手く作動するかチェックします。目安としては1か月に1度の点検をおすすめします。
コーキングの打ち直し
雨漏りの原因がコーキング材の劣化であれば、コーキングの打ち直しで補修が可能です。コーキングを一度撤去して打ち直すことで雨漏りを防げます。10年程度で劣化してきますので、10年をメンテナンス時期として覚えておくようにしましょう。
防水シートの交換
防水シートも10年程度で劣化してきます。防水シート以外にも下地材も併せてメンテナンスすると雨漏りを防げます。10年未満で雨漏りが発生するようであれば、施工不良が考えられるため、施工した業者に点検・修理を依頼するようにしましょう。
天窓の交換・撤去
20年程度経過しているようであれば、天窓の寿命が来ていると考えてよいでしょう。20年経過してくると、屋根自体のメンテナンスも必要になってきますので、カバー工法や葺き替え工事も併せて検討することをおすすめします。
また、天窓のメンテナンスが手間だったり、雨漏りのリスクを減らしたいと考えていたりするようであれば、撤去することも一つの選択肢です。
天窓の雨漏りの修理費用
ここでは、天窓の雨漏りの修理費用について解説します。修理費用はあくまで目安になります。
・コーキング材の打ち直し:2万〜
・板金(エプロン)の修理:7万円〜
・防水シートの補修、交換:20万円〜
・天窓交換:50万円〜
上記以外にも別途足場代15〜20万程度かかります。
天窓の雨漏りの業者選びのポイント
ここでは、天窓から雨漏りした場合に依頼する、業者選びのポイントについて解説します。ポイントを理解しておくことで、悪徳業者にだまされずに済みます。
訪問営業や販売に特化した業者に修理を依頼しない
訪問営業や販売に特化した業者には依頼しないことです。訪問営業や販売業者は売ることがメインのため、コーキングの補修だけで済む場合でも、高額な費用を請求したり、天窓の交換が必要だと勧めてくる場合があります。
今すぐ交換が必要だと迫られても、すぐに契約してはいけません。一度家族と相談するなどと断り、必ず2〜3社に見積もりを依頼し、比較検討するようにしましょう。
屋根修理の専門業者へ依頼する
天窓からの雨漏りは、屋根修理や雨漏り修理専門業者へ依頼するようにしましょう。天窓取り付け専門業者の場合は、雨漏りの知識を有していないこともあります。
雨漏りは確実に原因と発生箇所を突き止めなければ解決しません。雨漏り修理専門業者や天窓の修理実績が豊富な業者に依頼するようにしましょう。
まとめ:天窓からの雨漏り修理はR-primeへ!
今回は、天窓の雨漏りの原因と対処法、雨漏り修理の業者選びのポイントについて解説しました。
天窓から雨漏りする原因は、以下の6つです。
・天窓本体の劣化
・窓枠のゆがみや腐食
・シーリング材やゴムパッキンの劣化
・防水シート、板金の劣化
・落ち葉やゴミなどの詰まり
・施工不良
天窓からの雨漏りの対処法としては、
・定期的な点検・清掃
・コーキングの打ち直し
・防水シートの交換
・天窓の交換・撤去
雨漏り修理を依頼する際は、屋根修理・雨漏り修理専門業者へ依頼することが重要です。雨漏りはプロでも特定が難しい症状のため、雨漏りに関する知識や技術が豊富な業者でなければ解決できない難しい工事です。
R-primeは、屋根修理や雨漏り修理専門業者です。天窓からの雨漏りに関するご相談や現地調査、見積もりは無料で行います。ぜひ一度ご相談ください。
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