エコグラーニとディプロマットスターの違いは?
屋根のリフォームを検討する際、エコグラーニとディプロマットスターの名前を聞いたことはありませんか?
エコグラーニとディプロマットスターは、ディートレーディング社が取り扱う海外製の金属屋根材です。ジンカリウム鋼板を採用し、表面にコーティングした自然石粒が熱や音を反射させる効果により、夏の暑さや雨音を軽減させる特徴があります。
同社が扱うエコグラーニとディプロマットスターはどう違うのか、気になる方は多いのではないでしょうか。
そこで、今回はエコグラーニとディプロマットスターの違いについて解説します。さらに、それぞれどのような人におすすめなのかも解説します。
リフォームの候補として、エコグラーニとディプロマットスターをご検討の方は、ぜひ参考にしてみてください。
エコグラーニとディプロマットスターの違い
エコグラーニとディプロマットスターは、ディートレーディング社が販売するジンカリウム鋼板の屋根材です。ともにジンカリウム鋼板の素材は同じですが、主に違うのは以下の3点です。それぞれの違いについて解説します。
色味の違い
まず1つ目は「色味の違い」があります。どちらもカラーバリエーションは4色と同じです。エコグラーニは「ツイードグレー」、ディプロマットスターは「テラコッタ(赤色)」と1色だけ異なります。
ツイードグレーは、「汚れが付きにくいことが屋根の特徴」という考えから生まれたカラーで、雨風や紫外線による汚れが目立ちにくい色です。
「テラコッタ」は、ネイティブ・アメリカンが好んで使用していた、華やかな赤色のカラーでイメージしています。その他のカラーは「カフェ」「エバーグリーン」「オニキス」の3色は同じです。
▼エコグラーニ
▼ディプロマットスター
※画像引用:ディートレーディング公式サイト
形状の違い
エコグラーニは、シンプルな直線をイメージした柄になっているのに対し、ディプロマットスターはシンプルなデザインに加え、色合いにも特徴があります。
色合いが単色ではなく、まだら模様になっており、エレガントな見た目を再現しています。色のバリエーションも明るいものからシックなものまでそろえています。
固定方法に違い
3つ目は固定方法に違いがあります。エコグラーニは、オーバーラップ式(被せ式)という、ルーフィングや下地に屋根材を固定し、さらに屋根材同士もビスで固定する方法です。
この方法により、釘を打った部分に水が溜まりにくくなり、釘穴からの雨水の浸入も防げます。さらに、しっかり固定することで、耐風性能が向上し、屋根下の空気層も分厚くなるため断熱効果も期待できます。
一方でディプロマットスターは、かん合式と呼ばれる打ち方で、ルーフィングと下地材には釘で固定しますが、屋根材同士は引っ掛けるだけなので、隙間から水が入りやすくなり、釘穴に水が溜まりやすくなる弱点があります。
ディプロマットスターは外壁に使用できる
ディプロマットスターは、外壁にも使用できる万能素材になっており、シンプルなデザインから外壁としても使われています。屋根材は太陽光や雨風にも強い建築材のため、外壁に使用することで劣化に強い外壁を作ることもできます。
エコグラーニとディプロマットスター共通のメリット
ここでは、エコグラーニのメリットについて、ご紹介します。
30年の手厚い保証がある
エコグラーニは、30年の手厚い保証があります。基材鋼板のサビによる雨漏りや、基材石粒の極端な剥離・褐色に対してサポートしています。
耐熱性や遮音性に優れている
自然石粒を屋根材にコーティングすることで、鋼板を熱から守るため、外部からの熱や反射熱や音を和らげる働きがあります。
また、通常の鋼板屋根材は雨があたると共鳴という小さな微振動が発生しますが、自然石粒が雨粒を細かく拡散させる性質もあるため、雨音が静かに感じるようになります。
落雪しにくい
表面にコーティングされた自然石粒により、強い摩擦抵抗と自然石粒が持つ蓄熱の特性によって、雪止めなしでも大きく滑雪する心配がほとんどありません。冬場の屋根の雪下ろしも考慮されているため、豪雪地帯でも安全に雪下ろしができるでしょう。
長期的に美しい外観が保持できる
エコグラーニもディプロマットスターもシンプルなデザインで多くの人気を集めています。屋根材にコーティングされた自然石粒が、色あせを防ぐことで、長い期間美しい状態を維持してくれます。
美しい状態を長い間維持できることで、塗り替えなどのメンテナンスコストを抑えることも可能です。
高耐久・耐震性に優れている
エコグラーニとディプロマットスターに使われている屋根材は、高耐触性・耐熱性・耐反射性をあわせ持つ「ジンカリウム鋼板」を採用しています。「ガルバリウム鋼板」と同等の組成を持ち、トタン屋根などの亜鉛鉄板に比べて3〜6倍の耐久性を持っています。
また、屋根材が軽量であることも特徴のひとつです。アスファルトシングルに比べて約マイナス6キロ、スレート屋根に比べて約マイナス11キロ、瓦に対しては約マイナス43キロと非常に軽量です。軽い屋根材は、地震が起きた時の揺れが小さくなり、耐震性能が向上します。
軽量でリフォームに最適
エコグラーニは軽量のためリフォームに最適です。葺き替えだけでなく、もともとある屋根材の上に重ねてリフォームする「カバー工法」もおすすめです。屋根を軽量化することは、地震大国である日本において耐震性を上げることは重要といえます。
エコグラーニとディプロマットスターの共通のデメリット
ここでは、エコグラーニとディプロマットスターのデメリットについて解説します。
断熱材がない
エコグラーニもディプロマットスターも、屋根材と断熱材の一体型ではありません。金属屋根のスーパーガルテクトなどのように、断熱材と一体となった屋根材ほど効果は期待できない可能性があります。断熱効果を重視したい方は、断熱材と一体となった屋根材を選ぶとよいでしょう。
価格が変動することがある
エコグラーニは、海外から輸入する屋根材のため、その時の相場により価格が変動することもあります。輸入のため取り寄せに時間がかかったり、価格が高騰したりすることがあるため、最新の在庫状況や価格情報を業者に確認しておくとよいでしょう。
自然石粒が落下することがある
メーカーのパンフレットにも記載がある通り、雨樋(あまとい)やカーポートの屋根に石粒が落ちてくることがあります。
その理由としては、製造時に傷や破損から製品を守るために石粒を過剰に施しているためです。石粒は雨樋をつまらせたり、屋根材の耐久性を損なうほどではないため、過剰に心配する必要はありませんが、掃除などの手間が多少増えることになります。
エコグラーニ、ディプロマットスター共通でおすすめな人
ここでは、エコグラーニとディプロマットスター共通でおすすめな人について解説します。
耐震性を重視する人
エコグラーニもディプロマットスターも、屋根材が軽量のため耐震性を上げたい人にはおすすめです。屋根が軽量になることで地震の揺れが小さくなり、建物全体の揺れも抑えられます。屋根が軽量になることで、地震に強い家づくりができるようになります。
長期間の保証やメンテナンスコストを抑えたい人
一般的な屋根材の保証は10〜20年程度です。エコグラーニとディプロマットスターは、基材鋼板のサビや雨漏り、自然石粒の極端な離や褐色に対して、30年の保証期間があります。
安心や長い期間のサポートを期待する人にはおすすめの屋根材です。また、自然石粒は長い期間美しく保つ機能があり、屋根材自体の鋼板もガルバリウム鋼板と同等の耐久性があります。
高い耐久性があることは、メンテナンス費用も抑えることにもなります。施工時には費用が高くなりがちですが、長い目でみればコストパフォーマンスはよい屋根材といえるでしょう。
豪雪地帯の人
エコグラーニの表面にコーティングされている石粒は、自然石粒の強い摩擦抵抗と石粒自体の蓄熱効果により、雪止めがなくても雪が落ちにくい特徴があります。豪雪地帯での滑雪の心配や、雪下ろし時の安全性を重視したい人にはおすすめの屋根材です。
エコグラーニがおすすめな人
ここでは、エコグラーニとディプロマットスターを比較した場合、エコグラーニがおすすめな人はどんな人かを解説します。
汚れが目立ちにくいグレーの石粒仕上げの屋根にしたい人
エコグラーニには、ディプロマットスターにはない「グレー」があります。屋根の色をグレーにすることで、汚れが目立たない屋根になります。
屋根は建物の一番上に位置するため、紫外線や雨風の影響を受けやすくなります。屋根の汚れを少しでも目立たないようにしたい人はエコグラーニを選ぶとよいでしょう。
自然災害に強い屋根材を探している人
エコグラーニは、インターロッキング工法により台風などの暴風に強い効果があります。インターロッキング工法は、屋根材同士や土台にもしっかりと固定する方法のため、屋根材と屋根材がしっかりと固定され、強風に強い屋根になります。台風や強風が多い地域にお住まいの方にはおすすめの屋根材です。
ディプロマットスターがおすすめな人
ここでは、ディプロマットスターがおすすめな人について解説します。
単色ではなく、まだら模様で見た目にもこだわりたい人
ディプロマットスターは、まだら模様になっており、見た目も美しい仕上がりになっています。デザインもシンプルなため、和風・洋風どちらにも調和するのが特徴です。エコグラーニの単色にはない、見た目を美しく彩りたい人にはおすすめです。
外壁材としても使用したい人
ディプロマットスターは、シンプルなデザインのため和風・洋風どちらにも似合います。施工もしやすいこともあり、外壁材として使用したい人にもおすすめです。紫外線や雨風に強い屋根素材でもあるため、外壁に使用することで、より建物を強化できるでしょう。
太陽光パネルの設置を検討している
ディプロマットスターは、太陽光発電を導入したい人にもおすすめです。オプションのアタッチメントを取り付けるだけで、太陽光パネルの設置が可能となります。
また、太陽光パネルの変更や撤去なども容易にできたり、屋根材に穴を開けることによる雨漏りの心配がなく安心です。
エコグラーニとディプロマットスターのお問い合わせはR-prime(アールプライム)まで!
エコグラーニとディプロマットスターの違いはお分かりいただけたでしょうか。
エコグラーニとディプロマットスターは、耐久性が高く、保証も30年と手厚い屋根材です。
今後のライフプランと照らし合わせながら、希望に合った屋根材をご検討ください。
R-primeは、横浜市都筑区にある屋根修理・雨漏り修理の専門店です。
横浜で屋根のリフォームを検討されている方は、ぜひ一度R-prime(アールプライム)へご相談ください。
職人直営店ですので、お問い合わせから施工、アフターフォローまで自社職人が責任を持って対応いたします!
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