屋根の豆知識

棟板金とはどの部分?修理が必要な状態やメンテナンス方法を解説

棟板金とは建物のどこの部分か、ご存知でしょうか?

棟板金とは、屋根の一番上(頂上)にある、重要な役割をする建築部材のことです。

棟板金は、建物を雨漏りから守る目的で設置されています。

今回は、屋根の棟板金の目的や特徴、修理が必要な劣化状態について解説します。さらに、棟板金のメンテナンス方法についても解説しますので、棟板金について知りたい方、メンテナンス方法について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

屋根の棟板金とは屋根の一番上にある建築部材のこと

棟板金(むねばんきん)とは、屋根の一番上にある建築部材のことを指します。棟板金は使用する屋根材によって呼び方が異なります。

棟板金は、スレート屋根や金属屋根にも使用されている、金属製の板金を使用する場合は「棟板金」と呼びます。瓦屋根にも棟がありますが、瓦屋根の場合は「棟瓦(むねがわら)」と呼ばれています。この記事では、金属製の棟板金について解説していきます。

棟板金を設置する目的

そもそも棟板金を設置する目的は何でしょうか。最初に結論からお伝えすると、棟板金は建物を雨漏りから守る目的で設置されています。

棟は日本の家屋でよく見られるような、三角の形をした屋根であれば必ず設置されます。

屋根は屋根材と屋根材を重ねて設置します。平面の場所であれば、屋根材と屋根材には大きな隙間は生まれませんが、屋根の頂上部分となると、重なる部分にどうしても隙間が発生してしまいます。

その頂上部分の隙間に何も覆うものがなければ、雨がそのまま屋根材の中に入り込んできます。そのまま雨水が入り込んでも、ルーフィング(防水シート)と下地材によって雨漏りは防ぐことはできますが、直接雨があたることで劣化も早くなります。

その隙間を覆うための板金や瓦を設置することで、雨水が入り込むのを防ぎ、ルーフィングや下地材を守り、建物を長く雨漏りから守ることができるのです。

棟板金の特徴

棟板金は「貫板(ぬきいた)」と呼ばれる木材を使用します。その貫板と金属の板金、板金を固定するクギの3つで構成されています。板金に使用する素材は、ガルバリウム鋼板と呼ばれるサビに強く、強度のある耐久性の高い素材が主流となっています。

以前はトタンが主流でしたが、トタンはサビが発生しやすく、耐用年数も10年程度で寿命を迎えるものでした。現在主流のガルバリウム鋼板はトタンの倍以上の20〜30年と長い耐久性が特徴です。

棟板金の修理が必要な状態

ここでは、棟板金の修理が必要な劣化状態について解説します。これから解説する状態が、ご自宅の状況と似た状態であれば雨漏りにつながる可能性があるため、雨漏り専門の修理業者に点検や補修を依頼するようにしましょう。

棟板金の色あせ

棟板金は屋根の頂上に位置する部分のため、紫外線や雨風の影響を受けやすい場所です。色あせが見られる場合は、塗料の防水性能が落ちているため、このまま放置するとサビや穴あきを起こす可能性もあるため、早めの点検をするとよいでしょう。

棟板金のクギのゆるみや抜け

棟板金は熱による膨張と収縮を繰り返します。その現象が繰り返されることで、クギのゆるみや抜けが発生します。

クギのゆるみや抜けが発生すると、クギの隙間から雨水が浸入してきます。一度に多く浸入することは考えにくいですが、普段見えにくい場所です。ゆっくりと時間をかけて隙間から雨水が浸入し、屋根の下地材や屋根裏の雨染みなどが発生します。

棟板金の浮きやはがれ

棟板金は風の影響を受け、浮いてしまうことがあります。棟板金の浮きやはがれが起こると、浮いた隙間から雨水が浸入し、雨漏りにつながる可能性があります。

浮いてしまった棟板金の隙間から雨水が浸入し、中のルーフィングや下地材を劣化させ、やがて雨漏りにつながってしまいます。

棟板金のコーキングの劣化

棟板金も屋根材と同じ様に、複数の棟板金を重ねるように設置されます。重なった部分には隙間ができます。その隙間に雨水が入らないように止水処理をするのがコーキング剤です。

コーキング剤は5〜10年程度で劣化してきます。コーキング剤を施工した直後は弾力性がありますが、劣化してくると硬くなり、やがてひび割れを起こします。そのひび割れた隙間から雨水が浸入してきます。コーキング剤の劣化も雨漏りの原因となります。

棟板金のサビによる穴あき

棟板金に使われる素材はガルバリウム鋼板が主流となっており、サビに強い素材になっています。しかし、素材が金属であるため、時間が経つとサビはどうしても発生します。海に近い地域であれば塩害の影響を受け、サビが発生しやすく進行も早いです。

サビを放置してしまうと、素材がもろくなり穴があきます。そのあいた穴から雨水が入り込み雨漏りを引き起こします。

屋根の棟板金のメンテナンス方法

ここでは、屋根に設置されている棟板金のメンテナンス方法について解説します。ご自身の屋根の状況に合わせてメンテナンスをしてください。

棟板金のクギの交換やシーリングの補修

棟板金のクギは、年数が経過するにつれてゆるんだり、抜けてしまったりすることがあります。棟板金自体にそれほど劣化が見られないのであれば、クギのみを交換や増打ちで補修する方法があります。

補修の際は、ステンレス製のクギに交換することで、サビやゆるみにも強り、耐久性も高まるのでおすすめです。また、クギ穴をふさぐようにシーリングしておくと、水の入り込みや抜けの防止にもなるため、一緒に施工しておくようにしましょう。

コーキングは、棟板金を設置する際の隙間を埋めるための重要な役割です。コーキングは5〜10年程度で劣化してきます。劣化すると硬くなりひび割れを起こし、はがれ落ちることもあります。

劣化したコーキングは一度はがして、再度コーキングを打ち直します。劣化した隙間を埋める増打ちはあまり長持ちしないためおすすめしません。

棟板金を塗装する

棟板金に使われているガルバリウム鋼板はサビに強い素材ではありますが、棟板金を塗装している塗料の寿命は10年程度です。

塗装は防水効果があり、金属をサビの発生から守ってくれるため、塗装のメンテナンスはしっかりと行うようにしましょう。

棟板金の塗装が必要となった場合は、屋根材自体の塗装も寿命を迎えている可能性もあるため、塗装を同時に行うことで足場代の節約にもなるため、一緒に検討してみるとよいでしょう。

棟板金の交換

棟板金の耐用年数はトタンであれば15年程度、ガルバリウム鋼板であれば20年程度です。しかし、棟板金がめくれている、はがれている、穴があいている状況があれば棟板金を新しいものへ交換するようにしましょう。

また、棟板金自体に大きな劣化が見えなくても、築15年、20年と経過しているのであれば、貫板が劣化している場合も考えられるため、一度棟板金を外して点検するようにしましょう。将来的なことを考えて、ここで新しく交換するのがおすすめです。

屋根塗装と棟板金を同時にメンテナンスする

棟板金の交換時期は、屋根材も寿命が近づいている可能性があるため一緒にメンテナンスするのもおすすめです。一緒にメンテナンスすることで、足場の設置を一度で済ませることができるため、足場代の節約になります。

足場代は15〜20万円程度かかるため、大きな節約になります。さらに、業者の選定や、業者との見積や工事日程のやり取りに関しても一度で済むので、時間や手間も省けます。

また、別々にメンテナンスした場合、どちらかの汚れや色あせなどが目立ってしまい、見栄えが悪くなる可能性があります。棟板金と屋根を同時に塗装することで、見た目の印象もよくなるでしょう。

棟板金の修理やメンテナンスは、R-prime(アールプライム)へ!

棟板金(むねばんきん)は、屋根の一番上にある建築部材のことを指し、建物を雨漏りから守る目的で設置されています。

使用する屋根材によって呼び方も変わります。トタンや金属屋根であれば棟板金、瓦屋根は棟瓦と呼びます。

棟板金の耐用年数は15〜20年程度で寿命を迎えますが、以下のような症状が発生した場合は、早めにメンテナンスすることをおすすめします。

  • ・棟板金の色あせ
  • ・棟板金のクギのゆるみや抜け
  • ・棟板金の浮きやはがれ
  • ・棟板金のコーキングの劣化
  • ・棟板金のサビによる穴あき

メンテナンスの方法としては、以下の方法があります。

  • ・棟板金のクギの交換やシーリングの補修
  • ・棟板金を塗装する
  • ・棟板金の交換
  • ・屋根塗装と棟板金を同時にメンテナンスする

今回解説した修理が必要な状態を理解し、適切なメンテナンスをするようにしましょう。

われわれR-primeは、屋根修理や雨漏り修理専門の業者です。屋根の点検に関する相談や見積もりは無料で承ります。

横浜市で棟板金のメンテナンスをお考えの方は、ぜひR-prime(アールプライム)へご相談ください。

R-prime代表 栗田元気
R-prime代表 栗田元気
横浜市の屋根修理・雨漏り修理はR-primeにお任せください!お客様のご要望やライフプランに合わせた屋根修理・屋根工事をご提案させていただきます。
職人直営店ですので、お問い合わせから施工、アフターフォローまで自社職人が責任を持って対応いたします!

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